介護のインフォーマルサービスとは?インフォーマルサービスの種類と例
介護でインフォーマルサービスという言葉が使われます。これは、介護保険制度を使用しないサービスの事です。インフォーマルサービスとは具体的にどんなものを指すのでしょうか?

インフォーマルサービスの種類と例
法律・制度に則らないサービスであるインフォーマルサービスには色々な種類があります。インフォーマルサービス=ボランティアのサービスと思っている方もいらっしゃいますが、実はもっと幅広いものを指します。
以下のように分類して、例を挙げてみました。
NPO法人・ボランティアグループが行うインフォーマルサービス
NPO法人や地域のボランティアグループが行うサービスは様々です。
例えば、高齢者の見守り支援や安否確認・宅食(食事の宅配サービス)・外出の付添い・話し相手やゴミ出しサービスなど、色々なグループが、独自の方法で支援を行っています。
人が訪れるサービスだけではなく、場所も増えてきています。
例えば宅老所のように、泊まりで高齢者を預かるサービスや、認知症カフェやサロン・高齢者を対象とした食事会など、高齢者が地域の人と触れ合う機会を持てる場所も増えてきています。
これらのサービスは有料のものも、ボランティアで行う無料のものもあります。中には、低価格でサービスを行ってくれる有償ボランティアもあります。
家族・友人・知人・同僚・地域の人などによるインフォーマルサービス
サービスというと何か特別なことのように思えますが、家族や友人・知人による見守りや話し相手も、立派なインフォーマルサービスのひとつです。
例えば、一人暮らしの高齢者の家に、日曜だけ息子がやってくる、近所の人が犬の散歩をしながら朝夕声をかけてくれるなど、小さなことでも十分高齢者の助けになっているのです。
また、地域では高齢者同士が毎日同じカフェで朝食をとりながら、自分たちで安否確認をしあうといった例もあります。
その他のインフォーマルサービス
例えば、最近よく耳にするのが、生協などの宅配業者による見守りサービスです。
同じ曜日の同じ時間に宅配をすることで、定期的な安否確認ができるというサービスです。
このように、企業の有料サービスに付随したサービスや、食事会・ゴミだし支援・高齢者向けの体操教室等、社会福祉協議会が行うサービスもあり、まだまだたくさんのインフォーマルサービスがあります。
インフォーマルサービスをうまく使うには、まず知ること。
上に記したように、インフォーマルサービスには色々な種類があり、地域によってサービスの内容や質が大きく変わることがあります。
介護が始まったとき、もしくは介護が始まるより前に、これらのインフォーマルサービスをうまく利用することで、高齢者の生活をより安全で快適にすることができます。
「介護のフォーマルサービスとインフォーマルサービスの違いとは?」の記事でも書いたように、バランスよく介護に取り入れていくために、まずはご自分の住んでいる地域にはどんなインフォーマルサービスがあるかを調べてみてください。
調べる際は、自治体が発行している地域情報誌やホームページなどを見たり、社会福祉協議会・ボランティアセンター・地域包括支援センターなどに聞いてみたりすると良いと思います!
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