認知症の薬や睡眠薬など、薬が強すぎる・多すぎる事態にご用心!
使うべきところに使うと、威力を発揮し、私たちの身体を助けてくれる薬ですが、時には多すぎる・強すぎる場合もあります。そういう可能性があることだけでも、まずは知って頂きたいと思います。

認知症の薬や睡眠薬などが強すぎるとどうなるのか。
高齢者の中には、認知症の薬や睡眠薬を服用していらっしゃる方が多くいらっしゃいます。その中で、薬が効きすぎている・薬の量が多すぎるという可能性もあり得ます。
例えば、以下のような症状があった時、もちろん病気など身体の不調が原因の時もありますが、可能性の1つとして薬も疑ってみてください。
- 夜だけでなく、日中もずっと眠ってしまう、うとうとし続ける。
- 服用以前に比べ、歩くときにふらついている。
- 服用以前に比べ、明らかに身体が重い・だるい・動きにくい。
- 服用以前に比べ、ボーっとしている時間が長い・会話がはっきりしない。
薬を飲む目的は、病気などの症状を和らげ、快適に日常生活をおくることです。
動けなくなったり、副作用が強く出て体調を崩してしまっては意味がありません。
複数の医療機関にかかっている場合は、お薬手帳を活用して。
内科・耳鼻科・泌尿器科・脳神経外科など、色々な医療機関に複数通っている場合には、特に注意をしてください。
「眠れない」などの症状を色んな病院で話すことで、同じ効き目の薬を色んな病院で貰ってしまうこともあります。
医療機関にかかる時には、お薬手帳を毎回持参するようにして、薬が重複しないように気を付けてください。
薬を減らしたい時は、まず医師に相談を。
もしかして、薬の量が多すぎるのでは?と疑問に思った時に、自己判断で勝手に飲むのを止めてはいけません。必ず医師に相談してください。
医師が、効き目を見ながら少しずつ薬の量を調整していることも良くあります。
日常生活でどんな様子なのかをメモに取り、以前に比べて快適に過ごせているのか、そうでないのかをしっかり伝え、医師と相談しながら薬の量や種類を調節してみてください。