「自宅で介護」と「施設に入所」どっちがいいの?
自宅で介護をする在宅介護と老人ホームなどの介護施設への入所介護は実際どちらが良いのでしょうか?安全性・金銭面・自由度の3つの面から考えてみました。
安全性で比べてみる
自宅でも入所施設でも、完全に安心できるわけではないですが一人暮らしなら、施設を利用する方が安全ではないでしょうか?
入所施設の種類にもよりますが、定期的に夜間巡回をしてくれたり、枕元にナースコールが常設だったりするので、極端な話、孤独死をすることはないでしょう。
在宅の場合、一人暮らしだと夜中に転倒をして動けなくなってしまった場合、誰かが来るまで助けを呼べないこともあります。
何かあった時には、高齢者ご本人にとってもご家族にとっても、入所施設の方が安全性が高いといえるでしょう。
金銭面で比べてみる
自宅で過ごす場合、持ち家か賃貸かにもよりますが、基本的には自宅の方が安価な場合が多いでしょう。
入所施設の種類によって価格は様々ですが、部屋代の他に介護サービス利用費や食費などがかかり、総合的に高くなります。
有料老人ホーム等の中には入居する際に、数百万から場合によっては数千万単位の費用がかかることもあります。
中には安価な施設もありますが、基本的には在宅の方が安価に過ごすことができます。
自由度で比べてみる
自由が利くのは間違いなく自宅でしょう。
施設に入ると、起きる時間や寝る時間、食事の時間など全て決められている場合も少なくありません。
昨日は夜中まで起きていたのでお昼過ぎまで寝ていよう、といった自由な生活がおくれなくなります。
毎度の食事に好きなものを食べる・好きな時に飲酒や喫煙をするなど誰かに管理をされることなく自由に過ごせるのは、やはり自宅です。
まとめ
以下にまとめてみました。
- 孤独死を防ぐなど安全なのは施設
- お金があまりかからないのは自宅
- 自分の好きなように過ごせるのは自宅
また、忘れてはいけないのがご本人の希望です。
自宅の畳の上で死にたいという人もいれば、子どもに迷惑をかけたくないと施設を探す人もいるでしょう。
子どもと同居するために東京まで行かなくてはならないなら、住み慣れた街で施設に入りたいと願う人もいるかもしれません。
性格によって、管理されるのが嫌いな人もいれば、何でも世話をしてほしいという人もいます。
ご本人はどう考えているのか、認知症などで意思表示が出来なくなる前に、意向を聞いておくことも大切です。