介護施設と自宅で介護ではどちらがお金がかかるの?
介護施設に入って介護を受けるのと、自宅で家族が介護をするのでは、どちらの方がお金がかかるのでしょうか?金銭的な面で比べてみました。

自宅で介護した場合にかかるお金は?
自宅で介護をした場合にかかるお金を大まかに記すと以下のようになります。
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- 日用品費
- 介護サービス費用
家賃
上記のお金の中で、持家の場合はもちろん家賃は不要になります。
食費
食費は家族と一緒に食べることができれば介護施設に比べ割安になると思います。
光熱費
介護施設に入所した場合には光熱費は居住費に含まれることがほとんどですが、自宅の場合はもちろん光熱費がかかってきます。
日用品費
日用品費は、介護に関係なく暮らしていくうえで必要なものですが、例えば大人用紙おむつなどの費用がこの中に含まれてきます。
介護サービス費用
介護サービス費用とは、介護保険を使って受けたサービスへの対価です。
例えば、訪問介護を受ける、デイサービスに行く、ショートステイで宿泊する、介護用ベッドをレンタルする、などの介護サービスにかかるお金です。
介護保険を使って受けるので、支払額は利用額の1割負担になります。
要支援などの軽度の方で月5,000円程度、要介護5の重度の方が限度額ギリギリいっぱいまでサービスを受けた場合で、最大月36,000円程度かかります。
自宅で介護をする場合には、家族がどれ位介護をできるか、どれ位プロに任せるかによって、使う介護サービスの量、そして費用は大きく変わってきます。
介護施設に入所した場合にかかるお金は?
介護施設に入所した場合にかかるお金を大まかに記すと以下のようになります。
- 居住費
- 食費
- 日用品費
- 介護サービス費用
- 入居一時金(入居時のみ)
居住費
居住費とは、光熱費や共用スペース利用料を含んだ家賃のようなものです。
介護施設に入所すると、必ずかかるお金です。
食費
介護施設での食費は、介護保険の対象外です。
なので、1日3食×30日の食費は実費でかかってきます。
日用品費
おむつなどの日用品は、なくなったら自動的に契約業者から購入され、後日請求される場合が多いです。
介護サービス費用
介護サービス費用は、介護施設によっては居住費と一緒に一律で決められている場合もあります。その場合は毎月定額でかかってきます。
毎月定額で決められていない場合は、施設内で受けた介護サービスの量によって介護サービス費用は違ってきます。
ですが、ご家族がそばにいない分、介護サービスを受ける量は多くなると考え、軽度の方以外は介護保険の適応額満額近くがかかると思っていた方がいいでしょう。
(最重度の要介護5の方で月額36,000円程度)
入居一時金(入居時のみ)
入居一時金は、介護施設の種類によって必要な場合と不要な場合があります。
入居時にかかる礼金のようなもので、一度支払うと返ってこない場合も多いので、入居時にはきちんと確認してください。
入居一時金の額は、数十万から数百万と、介護施設によって大きく異なります。
介護施設と自宅で介護ではどちらがお金がかかるのか?まとめ
自宅で介護をするのと、介護施設に入所して介護を受けるのとでは、どちらの方がお金がかかるのか。
それは、入所する介護施設の種類や、自宅の家賃の額などによって色々で、一概にどちらの方が高いとは言えません。
しかし、介護施設に入所した方が高額になる場合が殆どはないかと思います。
介護施設に入ると、家族の代わりにプロが介護をすることになるので、使うサービスの量も多くなるでしょうし、居住費や食費も毎月定額でかかってきます。
また、賃貸住宅を引き払って介護施設に入るのではなく、引き続き家族が住む、荷物があるので家賃だけは払い続けるという事態になれば、居住費は自宅と施設の両方にかかることになるので、とても高額になります。
最近は、低額の介護施設も増えてきていますが、どれだけのお金でどこまでのサービスを受けることができるのかを、入居前にしっかり確認してくださいね。
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