寝たきりの親でも自宅で介護することはできるのか?

いつまで自宅で介護できるのか?
「家で介護できる限界は?」
「寝たきりになったら、やっぱり施設に入らなくてはいけないの?」
このような質問を時々受けます。
結論から言うと、身体が動かなくなっても、寝たきりであっても、認知症が重くなっても、自宅で介護を続けることはできます。
実際に、要介護5で寝たきりのお爺さん・お婆さんと、同居しながら介護をしている家族さんは、沢山いらっしゃいます。
自宅での介護であっても、施設を利用できるんです。
「自宅で介護」というと24時間365日、ずっと家族が介護しているというイメージを持つかもしれません。ですが、実はそうではありません。
自宅で介護をする際に、ご家族だけでずっと介護を続けるのは難しいことです。
そのため、殆どの方は介護保険を使ったサービスを使いながら介護を続けておられます。
例えば、家にヘルパーが来て介護をしてくれる「訪問介護」。
お爺さん・お婆さんが施設に半日だけ通うことができる「デイサービス」「デイケア」。
1泊2日から、最大では30泊まで、施設に泊まることのできる「ショートステイ」。
この他にも「訪問看護」「訪問リハビリ」など色々な介護サービスを使うことで、様々な専門家の力を借りながら、自宅で介護を続けることができるのです。
自宅で介護を続けるためには、ある程度の環境も必要。
先述したとおり、介護のサービスを使うことで、寝たきりの人や重度の人でも自宅で介護を続けることは可能です。
ですが、誰しもが自宅で介護を続けられるというわけではなく、やはりある程度の環境が揃っていないと、難しいかもしれません。
- 同居できる。
- 介護をする人が健康である。
- ある程度、時間に余裕がある。(フルタイムで働いていない等)
これらの条件が、必要不可欠というわけではありません。
ですが、ある程度の体力・時間と物理的な環境が揃っていないと、介護をしている方の身体が持たなくなってしまいます。
あとは、家で介護を続けたいという思いや覚悟みたいなものも必要かもしれません。
しかし、それさえあれば、自宅で最期まで介護をすることも不可能ではないことを、知って頂きたいと思います。
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