介護保険の訪問介護(ホームヘルパー)でできること・できないこと(食事編)
介護保険の訪問ヘルパーではできないこと(食事編)と題して、自宅でヘルパーにして貰えることと、して貰えないことについて、食事面だけでまとめてみました。どこからどこまでがヘルパーにして貰えることなのか、参考にしてください。

介護保険を使ったホームヘルパーができること・して貰えることの例。
介護保険を使った訪問ヘルパーができることは、日常生活をおくる中で必要な援助です。
例えば、食事に関することであれば以下のような内容であればホームヘルパーに依頼することができます。
- 夕食の買い物をしてきてほしい。
- ひとりでご飯を食べられないので食べさせてほしい。
- 好きな献立で料理をしてほしい。
- 食事の後、お皿洗いをしてほしい。
- 1人では難しいので一緒に料理をしてほしい。
- 歯が悪いので軟らかく調理してほしい・すりつぶしてほしい。
- ひとりで食べられるが、喉に詰まりやすいので見守っていてほしい。
ただし、ヘルパーがお手伝いするのは、これらを本人や家族ができない場合です。
介護保険を使ったヘルパーができないこと・して貰えないことの例
介護保険を使うヘルパーができないことの例です。
基本的には、本人以外の人のためにすること・日常生活の範囲内を超えていると解釈されることが「できないこと」となります。
- 百貨店や物産展でケーキや特産物を買ってきてほしい
- お客さんが来たので、お茶を出してほしい。
- ひとりで寂しいので一緒にご飯を食べていって欲しい。
- 一緒に暮らしている息子のご飯も作ってほしい。
- おせち料理や普段食べられない豪華な食事を作ってほしい。
- 食材が余っているので持って帰ってほしい。
- お酒やたばこを買いに行って欲しい。
ご本人の生活状況に応じて、「できないこと」も「できること」に。
介護保険は、国が定めた公的な保険です。
国民1人ひとりが支払った保険料や、税金が使われるものですから、好き勝手に何にでも使えるものではありません。
とはいえ、訪問ヘルパーが「できないこと」でも、場合によって認められる可能性もないとは言えません。
例えば、おせち料理に関して、お重に入れた豪奢なおせち料理を作ることはできませんが、正月にヘルパーで買い物と調理に入ったのであれば、スーパーで黒豆や田作りなどのお惣菜を買ってきて、お雑煮(餅には注意)を作ったりブリを焼いたりして、お正月気分を味わっていただくことはできるでしょう。
また、お酒やタバコに関しても、ヘビースモーカーである・毎晩晩酌を楽しむなど、これまでのご本人の生活の中で、大きな位置を占めていて、なおかつ身体に異常がないなどの条件のもと、買い物の一部として認められることもあります。
訪問介護の事業所やケアマネジャーなど、ご本人に関わっている人とよく相談をしてみてください。
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