サービス付き高齢者住宅の”サービス”とは何を指すの?
「サービス付き高齢者住宅」は、最近増え続けている、高齢者向けの住宅のことです。 皆さんは、「サービス付き高齢者住宅」という名前だけを聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
- 投稿日時
- 2014年8月21日
- カテゴリ
- 介護に役立つ記事

サービス付き高齢者住宅の”サービス”の定義
「サービス付き高齢者向け住宅」という名称の高齢者向け住宅が最近増えています。
いわゆる「サ高住」と呼ばれている高齢者向けの住宅の事です。
「サービス付き」と聞くと、なんだか色んなサービスがついているように聞こえますが、実際に、ここでいうサービスとは何を指しているのでしょうか?
サービス付き高齢者向け住宅のサービスについての一文を下記に抜粋します。
サービス付き高齢者向け住宅が必ず提供しなければならないサービスは、「安否確認」「生活相談」のみです。
その他の食事、介護(入浴、排せつの介助など)、生活支援(買い物代行、病院への送り迎え)などのサービスが提供されるかどうか、入居前に必ず確認してください。社団法人全国有料老人ホーム協会・一般社団法人全国特定施設事業者協議会・一般社団法人全国サービス付き高齢者住宅・高齢者住宅経営者連絡協議会作成「高齢者向け住まいを選ぶ前に 消費者向けガイドブック」より
ここに書かれている通り、実は「安否確認」「生活相談」以外のサービスは定義として「サービス付き」の中には含まれていないのです。
「安否確認」と「生活相談」とは一体どんなものか?
サービス付き高齢者向け住宅で定められている、「安否確認」と「生活相談」とはどんなサービスなのでしょうか。
「安否確認」とは生存しているかどうかや、怪我をしていないかなどを定期的に確認することです。
「生活相談」とは日常生活をおくる上での相談ができ、介護や看護のニーズを聞き取って支援する(サービスそのものを行うのではなく、サービスが受けられるように手続き等をする)ことです。
それを考えると、サービス付き高齢者向け住宅に付随している”サービス”って、最低限の保証しかされていないと思いませんか?
それ以外のサービスでしっかり見極める。
サービス付き高齢者向け住宅を選ぶ際には、それ以外のサービスがどの程度ついているのかをしっかり見極める必要があります。
実際に、サービス付き高齢者向け住宅に入居したものの、思ったような介護サービスを受けることが出来ずに転居せざるを得なくなるケースも少なくありません。
食事がおいしいか、レクリエーションやイベントなどが充実しているかだけでなく、スタッフが各階に配置されているか、入浴ペースはどれくらいか、入浴排せつなどで同性介助が徹底されているかなど、色々な点に注目してしっかり見極めるようにしてください。