認知症予防に効き目がある料理をしてみませんか?
料理をすることは、認知症の予防に効果があると言われています。料理のための一連の作業は、頭をよく使い脳を活性化させるのです。認知症の予防のためにも料理をしてみませんか?どの工程でどのように頭を使うのかを考えてみましょう。

1,メニューを決める。
料理にとりかかる前に、まずはメニューを考えるところから始まります。
メニューを決めるにはどんなことを考えるでしょうか?
「今日は寒いからお鍋にしようかな。」
「今の季節は何の野菜が美味しいかな。」
というように、気温の変化や食べ物の旬を感じながらメニューを考えます。
また、昨日の夜やお昼と違うものにしよう、主菜と副菜で出来るだけ色んな食材を使おう、冷蔵庫に残っているものをできるだけ使おうなど、考えることはたくさんあります。
他にも、全体的に和洋中などジャンルをまとめながらおかずの種類を考えるなど、メニューを決めるだけでも色んなことを同時に考え、脳みそを刺激しているのです。
2,買い物に行く
材料を買いに行く工程では、頭も体も両方使うことができます。
今冷蔵庫にあるもので何が使えるのか、何をどれくらい買い足す必要があるかを考え、足りないものをメモしたり覚えたりしながらスーパーまで行きます。
「今日は火曜日だから、あのスーパーが特売日だ。」
「今日は野菜だけだから、八百屋さんに行こう。」
など、行くお店を決めて行きます。
お店でも色んな刺激を受けます。
旬の食材を見て、「ああ、春キャベツの季節だな。」と感じたり、美味しそうな食材を見て「これもメニューに足してみよう」と新しい発見があったりします。
また、何を買いに来たのかを全て買うこと、レジでお金を払うこともやはり頭を使います。
3,料理をする
ここからが実際の料理です。料理をしている間も、手先の細かい作業に加えて、脳みそもフル回転です。
- 出来上がりの時間を考えながら、何から作り始めるかを考える。
- レシピの工程を頭に入れて、実行する。
- 食材によって切り方を変える。
- 一方で野菜を茹でながら肉を焼くなど2つ以上の事を同時にする。
- 焦げたり生焼けにならないように、観察する。
- 包丁や火など危険物を使うことで緊張する。
- 味見をして、おいしいかどうかを判断する。
4,盛り付け・配ぜんする
調理が終ってからも、まだやることはあります。
盛り付け・配ぜんの中でも実に色んなことを考え、実行しているのです。
- アツアツの状態で食卓に出せるように時間を管理する。
- お箸・スプーン・コップなど食事に必要な物を揃える。
- どのお皿に盛るのが良いかを考える
- 1つのものを複数のお皿に均等に盛り付ける。
- 見栄えがよくなるように綺麗に飾る。
- こぼさないように配ぜんする。
認知症予防のためにも、料理をする機会はできるだけ奪わないで。
いかがでしょうか?
料理をする一連の作業の中には、こんなにも色んなことを考えたり配慮したりしているのです。普段あまり料理をする機会のない方でも、認知症予防や頭の体操のために、料理を取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、ごく初期段階の認知症の方に、「危ないから」と料理の機会を奪ってしまうこともありますが、認知症が悪化しないために、家族が見守る・安全な調理器具にするなどの方法で、できるだけ料理を長く続けて貰えるように工夫してみてください。
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