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おじいちゃんおばあちゃんと何を話したら良いかわからない人へ

自分のおじいちゃんおばあちゃん、近所に住むお年寄り、介護士として働いている職場で、高齢者とのコミュニケーションに悩んだことはありませんか?高齢者と何を話したら良いかわからないという方のためのページです。

投稿日時
2015年8月17日
カテゴリ
介護に役立つ記事
タグ
高齢者の会話
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高齢者とのコミュニケーションの基本は「聴く」こと

自分は話すことが苦手だから、人とうまく会話が出来ないから、おじいちゃんおばあちゃんと何を話したら良いかわからない、という人もいるかもしれません。
ですが、高齢者とコミュニケーションを取る時に大切なのは「話す」ことより「聴く」ことです。

なぜなら、高齢者自身、「人と話したい」という欲求を抱えている方が多いからです。
よって、話すことが上手な人よりも、聴くことが上手な人の方が、はるかにうまくコミュニケーションを取ることができるのです。

最近の話題より、若い頃の話の方が話しやすい。

高齢者と会話をする時に、話題は何が良いでしょうか?
「今年の夏は暑いですね」とか「最近何かいいことがありましたか?」と話題をふるのも良いですが、高齢になった方が話しやすいのは、最近の話題より昔の話題です。
なぜなら、高齢になると最近の記憶より、若いころの記憶の方が鮮明だからです。
これは、認知症があるかないかに関わらず、誰もにそういう傾向があります。

「おじいちゃんは昔、運動ができた?」「おばあちゃんは学校で何が得意だった?」「おじいちゃんとおばあちゃんはどこで出会ったの?」など、若い頃の話を聞いてみましょう。
自分の家族でない場合でも、「〇〇さんはどこ出身なんですか?」「何人兄弟の何番目だったんですか?」「子供の頃は何をして遊んでいましたか?」など、その方の昔を知る質問をすると話が弾みます。
特に、家族の話や出身地の話は記憶が鮮明なので、話しているうちにどんどん色んな話に発展していくでしょう。

昔を知るいい機会にも。

せっかく高齢者と会話ができる立場にあるのなら、日本の昔を聞いてみるのもおすすめです。
「冷蔵庫が無いときは、どうやって食べ物を保存していたの?」「五右衛門風呂に入ったことはありますか?」「昔の御馳走って言ったらどんなものでしたか?」など、今では体験することができない昔の日本について教えて貰うことができるいい機会です。
何を話していいかわからない、昔の話を聞いてもよく分からない、と思わずに、積極的に昔の話題をふることで、思ってもみなかった発見があるかもしれません。
おじいちゃんおばあちゃんとの会話をぜひ楽しんでみてください。

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投稿者
山本 由美子
投稿日時
2015年8月17日
カテゴリ
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