外出しない父、このままじゃ介護が必要になってしまう・・・そんな時どうすればいい?
毎日家でボーっとテレビをみているだけで、外出しようとしない父。そんな父親を見守る家族は心配です。少しでも父に何か生きがいの様なものを見つけて欲しい。そう思っている方はいらっしゃいませんか?

定年退職後に自宅に引きこもってしまう父親たち
一生懸命家族の為に45年間働き続けた父。
仕事人間で毎晩遅くまで残業を続けて、仕事に生涯をささげてきた父。そんな父親が定年退職した後からだんだんと家にこもるようになってきました。
”70才を過ぎたころから身体の節々が痛みだしたり、友人が亡くなってしまったり、どんどん元気をなくしていきました。
75才の今、毎日家でボーっとテレビをみているだけで、殆ど家の外に出ようとしません・・・。”
実は、こんなケースはそう珍しいことではないのです。
特に仕事に熱中してきた男性は、熱中するものを失い、よく働けた当時の自分を失い、時には友人や連れ添ってきた妻を失い、何もする気が起こらなくなってしまうこともあります。
介護が必要になるその前に相談ができる場所
しかし、そんな父親を見ている家族は辛いものです。何とかお父さんに元気や生きがいを取り戻してもらいたいと思います。
そんな時に、相談ができる場所があります。それは「地域包括支援センター」です。ここは地域の介護の窓口ですが、介護が必要になる前の、介護予防についての相談も受け付けてくれるんです。
ご本人の状況と家族の心配を伝えてください。
例えば、市町村で実施している介護予防の体操教室やお食事会などの情報を教えてくれたり、ご本人の状況によっては介護サービスを使うことを勧められるかもしれません。
介護予防も兼ねた新たな生きがいを
また、お元気なのであれば、シルバー人材センターに登録してお仕事を探したり、ボランティアであれば出来るという方もいらっしゃいます。
公民館で色々な趣味の教室を行っている地域もあり、川柳、書道、カラオケ、料理など新しい趣味を始めることもできるかもしれません。
ご両親の今後が心配だな、と思っている皆さん。
地域包括支援センターを始めとした市町村にある色々なサービスや窓口に今の状況をしっかり訴えて、アドバイスを求めてみられてはいかがでしょうか?
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