若年性認知症の方の居場所づくりや支援活動をする「ひよこの会」
若年性認知症であるご本人やその家族は、周囲からの理解を得られなかったり、社会参加の場を失ったりすることから孤立化しがちです。そんな若年性認知症の方々の居場所作りに取り組んでいるのが宝塚市の若年認知症支援連絡会「ひよこの会」です。
- 投稿日時
- 2013年6月20日
- タグ
- 家族介護者の集まり

月に1度の若年認知症支援連絡会開催
厚生労働省の調べでは、全国で推計3万7千800人いるという若年認知症患者。患者さんやそのご家族の中には、認知症であることを周囲に明かせず悩みを抱える人も少なくありません。
そんな中、兵庫県宝塚市で若年認知症の方の居場所づくりや支援活動をしている会があると伺い、お邪魔しました。
その名も「ひよこの会」。平成19年に立ち上げた会だそうです。
お邪魔した日は、若年認知症についての理解を深めるための支援連絡会でした。
若年認知症患者の家族だけでなく、地域包括支援センターの職員さんなどの介護関係者も参加しておられました。
若年認知症の方と社会をつなぐ
この日の主な話題は、若年認知症になった時に仕事を継続するかどうか。
働き盛りの年代で認知症にかかった時、仕事を辞めず働き続けるにはどうすればいいか、社会との関りをどう作っていくか、実例も交えながら色んな立場からお話をされました。
中でも印象に残ったのは、少しでも良い状態でいる間にいい友達関係を作っておくという意見です。病気が進行してしまう前に、友人・仲間と楽しい時間を過ごすことの大切さを実体験に基づきお話してくださいました。
ひよこの会では、支援連絡会の他にもご本人の居場所を作るためのサロンやお出かけイベントなども毎月開催されています。
そこではご家族だけでなく、ご本人も一緒に楽しいひと時を過ごしていらっしゃいます。
ご本人にとっても、社会と関わることのできる場があることは、本当に価値のあることだと感じました。