介護イラストレーター群青亜鉛 の「自宅で介護お助けヒント集」 第17回(現在、全22回)
嗚呼、皮膚のケア

介護する側される側、どちらもお肌の状態よければ心配少なく、気分もヨロシ。関西今年は季節すっ飛ばして既に夏です、湿気がなければ爽やかなのですが〜。
介護をしながらたまには日光浴を
紫外線避け完全装備のお姉さま方、そろそろ街中にちぃらほら。何と言っても、サングラス・マスク・スカーフ・つばひろ帽子・長手袋・日傘の組み合わせは有無を言わせぬ迫力がございます。お顔の見えないガッチャマン式サンバイザーも強力です。分かり切っているのに異様な雰囲気を醸し出すそれらの重装備。自分もやりますが、身内は嫌がります〜。
「日焼けはしたくない!嫌いよメラニーン!やっぱり美白!」そう思いましても、過ぎたるは及ばざるがごとしの様子。
近頃は、太陽からの過度な防御は健康にとって逆効果な模様。日に当たらなさ過ぎてビタミンD不足の方が増加中らしいのですが、ビタミンDは、骨や筋肉を丈夫にする物質で、欠かせないのだそうです。太陽様〜っ。
日焼を気にせず、太陽の恵みをチャージするには「手のひらを太陽に〜♪」かざしての日光浴が効果的だと聞きました。夏ならば一日15分は手のひらを日に当てましょう〜。その間、家事も何も出来ませんが、要介護者と一緒に手のひら日光浴をすればちょっと安心です。
夜も必要?日焼け止め?
年明けの1月に、祖母が入院、泊まりの付き添いを一日しましたが、朝鏡を見てビックリです。私の両耳だけが真っ赤に腫れていました。しまった、耳につけてたのを洗い流すのを忘れてた!
母から借りた化粧水に、私がダメなアレルギー成分が含まれていたのです。「UVカット成分入りを、夜に使う必要があるんかい?」瓶に突っ込み入れながら、匂いに気が付き即洗い落としましたが、耳まで塗っていたとは! 他にも無意識に行っている習慣がありそうです、知りたくないわ〜。
私がアレルギーを起こすのは、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルあるいはオクチル、という名前の紫外線吸収剤でありました。
ご自身のお肌の荒れる成分ご存知ですか?
3年ほど前も、試供品の日焼け止めを顔に塗り、真っ赤に炎症を起こし皮膚科に駆け込みました。大変べっぴんさんな女医さんに教えていただいたのは、荒れる成分は自分で調べなはれ、合わない化粧品は使わんコッテス。でありました。
化粧品にかぶれやすい方は、容器に記載されている、ちーちゃい文字とにらめっこし、本気でご自身の要注意成分をご発見下さい。私はそれ以来、チェックを欠かさぬ様になりました。
目の周りの汗疹は治らない?!
加えてワタクシ相談しました。夏になると目の廻りに汗疹ぶつぶつが出来るンざますどないかなりませんかと。先生バッサリおっしゃいました。治す方法ありません、薬も効き目ないですよ。汗腺が詰まって出来るものなんです加齢に伴って出て来ます。汗をかかない様にするしか対策はありませんね。
って、夏ざんしょ? 汗かかんと冬に体を壊しそうです、無理っスよ。これから夏の終わりにかけて、ワタクシの目の廻りは汗によりぶつぶつで一杯になります。お目にかかった皆さま心の中で思って下さい、汗腺詰まってるのねアエンさんと。
要介護者は皮膚疾患の前に体調管理を
要介護の方には、皮膚疾患というよりもまずは体調管理が大切なのよねと先輩の介護士さん。こまめに汗は拭き、清潔・保護・保湿〜。お風呂介助した後は、介助者さんご自身もしっかり保湿を!皮膚は弱酸性をキープして下さいませね。
加えてにっこり笑顔、口角をあげて笑う練習もしてみましょう〜。いつのまにか「への字口」になっていませんか〜?笑顔は財産、磨きをかけましょう〜♪
明らかに若い頃とは違うと感じるのは、日に当たると体力消耗することではないでしょうか。太陽の恵みを授かりながら、ほどよくお付き合いして下さいね。ではまた来月お会いしましょう〜。
第3回 福祉用具体験会in西宮にて、ギャラリーの一角で福祉用具を用いたケアのイラストを中心に展示致します。
午後1時からは手指を保護するクッションの、手作り講習会も行います。