「ネットワークづくりの糸としての役割を果たしたい」今津南地域包括支援センター(西宮市高齢者あんしん窓口今津南)
高齢者やその家族の相談窓口として動くことの多い地域包括支援センターですが、相談業務以外の働きもしていらっしゃいます。そのひとつとして、民生委員と介護サービス事業者との繋がりを作る試みをされている今津南地域包括支援センターを訪れました。
- 投稿日時
- 2014年5月19日

地域に向けた情報発信の講座も行っています。
高齢者の方から相談を受けるだけではなく、情報発信にも力を入れている今津浜地域包括支援センター。
年に3,4回のペースで市民に向けた講座を開催しています。
講座の内容は「認知症」「転倒予防」「ひざの痛み」など、いずれも高齢者の悩みとして多い題目を取り上げてきました。
高齢者やご家族から相談を受けたり、介護予防のケアプランを作ることが多い地域包括支援センターですが、実はこのような講座開催などもしておられるのだということを初めて知りました。
民生委員と介護サービスの事業所を繋げる試み。
また、昨年度より新たな試みも開始しました。
その試みとは、今津南のエリアの中で活躍する民生委員と訪問介護などの介護サービス事業者とを繋げる試みです。
地域で介護を受ける高齢者にとって助けになる「民生委員」と「サービス事業者」。
その両者は実はあまり接点のないことが多く、お互いの仕事内容について詳しくは知らないことも多いのです。
それが原因となって、両者の間でトラブルになることもあったのだそう。
そのトラブルを減らすことができれば、と企画したのが民生委員とサービス事業者が同じテーブルに着き話し合うことのできる連携会「地域ケアネット」です。
まずは顔を合わせてお互いを知ることから。
これまで「地域ケアネット」では、民生委員の仕事内容を知る機会・問題を抱える高齢者の事例について話し合う機会を作りました。
勿論、これで地域において強固なネットワークを築くことができたわけではありません。
ですが、民生委員とサービス事業者が顔を合わせて話をする機会が今までになかっただけに、まずは顔を合わせるという一歩を踏み出せたのではないかと思っておられるようです。
地域包括支援センターとして、地域で活躍する人々や事業所を繋ぐ糸としての役割を果たすことができればとお話してくださいました。