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公的介護保険と民間介護保険の違いは何?それぞれの長所と短所を比較してみました。

公的介護保険とは、国が取り決めた介護保険制度にのっとって作られた介護保険です。民間介護保険は、民間の保険会社が作った保険商品です。それぞれの違いや長所・短所の比較をまとめてみました。

投稿日時
2016年4月12日
カテゴリ
介護に役立つ記事
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介護保険の説明
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公的介護保険は義務。民間介護保険は任意。

日本では、40歳になると介護保険に自動的に加入します。40歳になったと同時に、健康保険料に上乗せされる形で介護保険料が徴収されます。これが公的介護保険です。

一方、民間介護保険は、民間の保険会社が商品として売り出している介護保険です。生命保険や個人年金と同じように、加入したい人だけが加入する任意の保険です。

公的介護保険と民間介護保険の大きな違いは、現金がもらえるかどうか。

介護保険という名前の通り、介護が必要になった時に保障されるのは共通ですが、保障する方法がそれぞれ違っています。

国が行う公的介護保険では、介護が必要になった場合、訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを安価(1~2割)で受けられるようになっています。

民間介護保険では、介護が必要になった場合、一時的・長期的あるいは両方の形で、現金を受け取ることができます。
ここが公的介護保険と民間の介護保険で大きく違う点のひとつです。

いつどんな状態で使えるのか?

公的介護保険を利用するには、市町村に申請をして、何らかの支援や介護が必要と認定を受ける必要があります。要支援1~2あるいは要介護1~5の認定を受けることができた場合のみ、介護保険を利用して介護サービスを使うことができます。
(参照:「要介護認定申請方法の流れ」)

民間介護保険の場合、多くの商品は公的介護保険に連動しています。そのため、例えば要介護2の認定を受ければいくら貰えるという仕組みになっており、ほとんどの場合、それと同時に保険会社独自の規定も設けられています。
また、一部の保険では公的介護保険と連動せずに独自の基準のみで判定する保険商品もあります。

公的介護保険は広く平等に利用できるが、融通が利かない点も。

公的介護保険の長所は、国民皆保険なので、例えば生活保護を受給している方でも介護が必要になればサービスを受けることができる点です。
民間の保険会社のように倒産することもないので、健康保険に加入している日本国民であれば、年老いて介護が必要になっても必要なサービスを受けることができます。

その分融通が利かない面があるのが短所と言えます。
実際に介護が必要になって介護サービスを支給される際、どんなサービスをどれだけ使うかを自分で好き勝手に決めることはできません。必ず前もって計画書を提出し、それに沿ったサービスを受けることになります。
また、医療保険との同時使用ができないことから、例えば入院中にサービスを受けることができないなどの制限もあります。
万一、入院先にも来てほしい場合や、庭掃除やペットの世話など、介護保険の適応外のサービスを受けたい場合は、介護保険外のヘルプサービスに自費で依頼せざるを得ないので高額になってしまうのです。

民間介護保険は現金支給が長所だが、公的介護保険に左右されやすい面も。

民間の介護保険の長所は、何といっても現金で支給されるため、自分の好きなように使うことができる自由さです。
公的介護保険で補うことのできない部分をカバーできる資金が準備できる安心感があります。介護度に応じた年金を一生受け取れる商品や、要介護2以上で死亡保険金と同額の一時金が支払われる商品など、万一の時にはかなり助かります。

短所としては、まず毎月の保険料が高くなることが挙げられます。公的介護保険は国民全員が加入するもので、介護が必要か否かに関わらず、終身支払い続けなくてはいけません。例えば、退職して年金暮らしになった時に両方の介護保険費を支払うのが大変になり、元気なのに老後を楽しめないという可能性があります。

また、公的介護保険の改正により、数十年後には要介護認定が下りにくくなる可能性もあります。民間の介護保険を検討するときは、どのような場合に保険金がおりるのかをしっかり確認してから加入することが大切です。

民間介護保険を検討する際は各保険会社の商品をよく比較して。

最後に、民間介護保険を検討される際は、それぞれの生命保険会社が出している商品をよく比較して、より条件のよい商品を検討してください。
なぜなら、介護保険は医療保険に比べて商品が少なく、1つの保険会社の中ではなく、各会社の商品を比較する方が良いからです。

各生命保険会社ではなくファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで、簡単によい条件のものを選別することができます。

知人友人にFPがいないという方でも、例えばFPのチカラのようなサービスで、気軽にファイナンシャルプランナーと知り合うことができます。
無理なくご自身が安心できる介護保険を探してみてください。

(関連記事:40歳以上なら毎月全員支払う介護保険料。実は値上がりし続けているってご存知ですか?

投稿者
山本 由美子
投稿日時
2016年4月12日
カテゴリ
介護に役立つ記事
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